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mixi, Twitter, Facebook, Google+, Linkedin 2011年10月最新ニールセン調査

  • 2011年11月22日 17:00
 
11月18日に、2011年10月度のニールセン・インターネット視聴率が発表された。なお、今月からはLinkedinも比較対象に追加している。10月は、ニールセンによるmixiサイトの集計方法が変更された(詳しくは後述)ために推定利用者数が前月の1472万人から837万人と大きく減少、TwitterとFacebookはほぼ横ばいとなった。Google+は早くも減少に転じ、利用者数を伸ばすことができなかった。Linkedinは10月20日に日本語サイトを公開して訪問者は増加したが、22万人に留まった。データ元は、ネットレイティングス社提供によるインターネット利用動向調査「Neilsen/NetRatings NetView」サービス。対象は「一般家庭および職場のPCユーザー」としている。
 

 

利用者数でいくと、mixiが前月比57%となる838万人と大きく減少したことがもっとも大きな変化となる。これはmixiの利用者数の集計方法が変更されたことによるもので、ニールセン調査を取り扱うネットレイティングス社は次のようにコメントしている。

 

2011年10月データよりmixi(ペアレント、ブランド、チャネル、ドメイン等)に含まれていた集計対象外URLを集計対象外処理いたしました。集計対象外処理とは、視聴率の集計に算入すべきでないURLを排除することであり、今回はインターネットユーザーがmixi以外の外部サイトでmixiの「イイネ!」ボタンを押した際にリクエストされるmixiドメインのURLを集計対象外にしました。これは、外部サイトでmixiの「イイネ!」ボタンを押しただけで、実際にmixiサイトを視聴しなかったからです。なお、Facebook他の外部「いいね!」ボタンに関しても同様の調査を致しましたが、弊社の視聴率にはこれらのボタンを押した際にリクエストされるURLは集計に含まれておりません。 (ネットレイティングス株式会社 広報より)

つまり、今までmixiの推定利用者数には外部サイトから「イイネ!」ボタンを押した利用者も含まれていたとのこと、今月それらを除外したことで集計値が大幅ダウンとなった。TwitterとFacebookはほぼ横ばいとなったが、mixiが減少したことにより、両者がmixiを一気に逆転する形となった。あくまでPCベースの集計値であり、携帯からのアクセスは含まれていないが、Facebookの利用者数はmixiをはじめて上回ることになる。

 

ただし、依然として平均利用時間はmixiが圧倒的に長い数値を示している点は注目したい。一方でGoogle+は、9月21日の一般公開の勢いを維持することはできず、2ヶ月目にして早くも減少に転じた。また、平均利用時間が極端に短いことから、登録後の利用がすすんでいない状況が見受けられる。Twitter訪問者数には専用クライアント(TweetDeck, Hootsuite等)のアクセスは含まれていないため、実際のユーザー数はもう少し多い。参考までに、Twitter社のブログによると、Twitter.comユーザーは全Twitterユーザーの約78%とのこと。この数値を単純に適用すると、10月度のTwitterユーザーは約1866万人、対PCネット人口に対するリーチ率で29.7%となる。ただし、このデータはあくまでPCを前提とした訪問者数(下図の①)であり、携帯利用者を含まないこと、非会員を含んでいることに注意いただきたい。

 

Fig10_2

 

mixiの決算発表およびSocialBakers最新データから各社の ①訪問者数(PCのみ。非会員を含む)、②アクティブ会員数(月1回以上訪問する会員数)、③登録会員数を比較すると次表のようになる。
 


 

参考まで、Netviewから毎週発表されている週次統計を時系列で表にまとめてみた。

 

 

これは週次のアクティブユーザー(週で1回以上アクセスしたユーザー)をあらわしている。Google+は10月以降ほぼ横ばいを続けており、40万人レベルに落ち着いている。Linkedinは10月20日に日本語サイトが公開されたが、15万人の訪問者にとどまった。11月以降の訪問者数の推移が注目される。

 

続いて、三社のPCベースの利用者数推移を見てみよう。

 

 

前述の通り、mixiは調査方法に変更があり、3位に後退した。「イイネ!ボタン」が導入されたのが昨年の12月であることから、12月以降、緩やかに上昇していたグラフは、実際は減少に転じていた可能性が考えられる。Google+は減少に転じた。Linkedinにも大きな伸びは見て取れない。

 

さて、四サービスの最新利用時間推移、ページビュー推移を見てみよう。

 

 

 

訪問者数では3位に後退したmixiだが、利用時間、ベージビューいずれも、他を圧倒する状況は変わらない。しかしながら、mixiが減少傾向にあるなか、Facebookは上昇を続けており、少しづつFacebookがmixiに迫る状況が見受けられる。この二つの指標では Google+ とLinkedinは比較できるレベルにない。

 

最後にこれら5サービスの利用者の重なりのデータをチェックしてみよう。

 

 

この表は、例えばmixiユーザーの51.3%はTwitterを、40.8%はFacebookを、4.9%はGoogle+を利用しているということを表している。新しく登場したLinkedinに関しては、そのうち多くがFacebookないしTwitterユーザーであることがわかった。

 

なお、Google+に関してはこちらの記事にて考察しているので、ご興味ある方はあわせて参照してほしい。
・ Google+、その国内アクセス状況、サービスの強み、今後の展開を予測する(2011/8)  

 

 

■ インターネット利用動向調査「Nielsen/NetRatings NetView」に関して
インターネット利用動向調査「Nielsen/NetRatings NetView」は、日本のウェブサイトの利用状況を毎週、毎月ウェブサイトごとにユニーク・オーディエンス(当該期間に1回以上、ウェブサイトを訪問/視聴したとされる、同一人物の重複を除いた推計利用個人数)などのデータとして契約顧客向けにネットレイティングス株式会社がレポートを提供しているものです。 詳細はこちらまで。

Fig1

Social Tech Report

mixi, Twitter, Facebook, Google+ 2011年9月最新ニールセン調査。一般公開でGoogle+急増、200万人超に

  • 2011年10月19日 18:00
10月18日に、2011年9月度のニールセン・インターネット視聴率が発表された。なお、7月からはGoogle+も比較対象に追加している。9月は、mixiとTwitterが停滞、Facebookは堅調に伸び、1100万人となった。Google+は一般公開を受け訪問者が急増、226万人となった。ただし利用時間は以前として4分と低迷しており、登録以降の利用はすすんでいないと推測される。データ元は、ネットレイティングス社提供によるインターネット利用動向調査「Neilsen/NetRatings NetView」サービス。対象は「一般家庭および職場のPCユーザー」としている。
 


  

利用者数でいくと、mixiは1472万人(前月比99%)とTwitterの1442万人(同96%)を逆転したが、いずれも前月比減少と低迷した。Facebookは堅調に利用者を増加させ、1127万人(前月比104%)といよいよmixiやTwitterに近い規模に成長してきた。注目のGoogle+は、9月21日の一般公開の影響で利用者は前月比13.6倍の226万人(前月比1360%)と急増し、存在感を一気に増すこととなった。ただし、後述するように週次で見ると利用者の伸びも一段落し、かつ利用時間が極端に短いため、現時点で今後もこの勢いが継続するとは考えにくい。また、Twitter訪問者数には専用クライアント(TweetDeck, Hootsuite等)のアクセスは含まれていないため、実際のユーザー数はもう少し多い。参考まで、Twitter社のブログによると、Twitter.comユーザーは全Twitterユーザーの約78%とのこと。この数値を単純に適用すると、9月度のTwitterユーザーは約1849万人、対PCネット人口に対するリーチ率で29.6%となる。ただし、このデータはあくまでPCを前提とした訪問者数(下図の①)であり、携帯利用者を含まないこと、非会員を含んでいることに注意いただきたい。
 

Fig10_2

 

mixiの決算発表およびSocialBakers最新データから各社の ①訪問者数(PCのみ。非会員を含む)、②アクティブ会員数(月1回以上訪問する会員数)、③登録会員数を比較すると次表のようになる。
 


 

参考まで、Netviewから毎週発表されている週次統計を時系列で表にまとめてみた。

これは週次のアクティブユーザー(週で1回以上アクセスしたユーザー)をあらわしている。Google+ の動向が注目されるが、公開初週に一気に189万人が訪問したが、それ以降は50万人レベルに落ち着いている。また平均利用時間が非常に短く、活性化のきざしはあらわれていない。今後、googleサービスとの連携やAndroid携帯との連携などで活性化がすすむかどうかが注目される。
 

続いて、三社のPCベースの利用者数推移を見てみよう。

 


 

Facebookの堅実な成長ぶりが際立ち、ほぼ三大SNSが混在する世界でも類をみない状況となっている。mixiはmixiページ効果が予想されたが、残念ながら微減に転じたようだ。なお、ニールセン調査ではないが、参考まで、2011年8月度のDocomo多機能携帯(スマートフォンを含まず)におけるインターネット視聴率調査をあわせて紹介しておこう。調査元はVideo Research Interactiveだ。

 

 

 

このグラフを見てわかる通り、多機能携帯もmixiが急激にダウンし、Facebookが堅調に伸びていることから三大SNSの混在状態に入りそうだ。またこのデータには、TwitterやFacebookが強いスマートフォンの統計は入っていないことに注意したい。

 

さて、ニールセン調査に戻り、四サービスの最新利用時間推移、ページビュー推移を見てみよう。

 

 

 

利用時間、ベージビューいずれも、依然としてmixiが他を圧倒しているが、Facebookが堅調に伸びいずれでもTwitterを逆転した。この二つの指標では Google+ は比較されるレベルにはない。

 

また一人あたりの平均滞在時間で比較すると次のようになる。なお、2010年2月ニールセン調査結果(10ヶ国平均)の対比もあわせて掲載している。

 

  

mixiの一人あたり利用時間がこの一年で50%減(2010年9月は206分)と急下降しており、Facebookとの差が半分強にまで縮まっている。ただしFacebookも10ヶ国平均と比較するとはるかに下回っており、活性化には課題を残している。Google+は4分。これは登録と初期閲覧のみの利用者が多いことをあらわしていると言えるだろう。最後にこれら4サービスの利用者の重なりのデータをチェックしてみよう。

 

 

この表は、例えばmixiユーザーの47.5%はTwitterを、38.0%はFacebookを、6.9%はGoogle+を利用しているということを表している。

 

なお、Google+に関してはこちらの記事にて考察しているので、ご興味ある方はあわせて参照してほしい。
・ Google+、その国内アクセス状況、サービスの強み、今後の展開を予測する(2011/8)  

 

 

■ インターネット利用動向調査「Nielsen/NetRatings NetView」に関して
インターネット利用動向調査「Nielsen/NetRatings NetView」は、日本のウェブサイトの利用状況を毎週、毎月ウェブサイトごとにユニーク・オーディエンス(当該期間に1回以上、ウェブサイトを訪問/視聴したとされる、同一人物の重複を除いた推計利用個人数)などのデータとして契約顧客向けにネットレイティングス株式会社がレポートを提供しているものです。 詳細はこちらまで。

Fig1

Social Tech Report

mixi, Twitter, Facebook, Google+ 2011年8月最新ニールセン調査。Facebook訪問者、ついに1000万人超へ

  • 2011年09月20日 18:00
9月18日に、2011年8月度のニールセン・インターネット視聴率が発表された。なお、先月からはGoogle+も比較対象に追加している。8月は、全サービスが堅調に伸びたが、やはりFacebookの成長性は際立ち、ついに1000万人の大台にのった。Google+に関しては、パネルにおける利用者が少なく、データの信頼性に問題がありと付記されているのでご注意いただきたい。データ元は、ネットレイティングス社提供によるインターネット利用動向調査「Neilsen/NetRatings NetView」サービス。対象は「一般家庭および職場のPCユーザー」としている。

Fig21

利用者数でいくと、mixiは1492万人(前月比106%)と増加し、Twitterの1496万人(同100%)に迫った。また、Facebookは1083万人(前月比114%)と1000万人を突破した。Google+は17万人(前月比182%)に留まっている。またペーシビューや利用時間では、mixiが他を圧倒しているが、Facebookの平均利用時間が前月比126%アップとなり、活性化もあわせてすすんでいることがわかった。

Twitter訪問者数には専用クライアント(TweetDeck, Hootsuite等)のアクセスは含まれていないため、実際のユーザー数はもう少し多い。参考まで、Twitter社のブログによると、Twitter.comユーザーは全Twitterユーザーの約78%とのこと。この数値を単純に適用すると、8月度のTwitterユーザーは約1918万人、対PCネット人口に対するリーチ率で30.2%となる。

ただし、このデータはあくまでPCを前提とした訪問者数(下図の①)であり、携帯利用者を含まないこと、非会員を含んでいることに注意いただきたい。

Fig10_2

mixiの決算発表およびSocialBakers最新データ、FindPeople onPlus最新データを引用し、各社の ①訪問者数(PCのみ。非会員を含む)、②アクティブ会員数(月1回以上訪問する会員数)、③登録会員数を比較すると、次表のようになる。

Fig22
参考まで、Netviewから毎週発表されている週次統計を時系列で表にまとめてみた。

Fig03
これは週次のアクティブユーザー(週で1回以上アクセスしたユーザー)をあらわしている。週次データでもGoogle+ は訪問者が少ないため、データ信頼性に問題ありと掲示されている。鳴物入りで登場し、メディアが過熱気味に報道していたGoogle+だったが、残念ながら現時点では低いレベルに留まり、活性化のきざしはあらわれていない。

続いて、三社のPCベースの利用者数推移を見てみよう。

Fig23

Facebookの堅実な成長ぶりが目立つが、mixiがここに来て加速しはじめ、Twitterを再逆転しそうな気配がある。次月はmixiページ効果も予想され、PCベースでの再成長のきざしが見えてきた。

なお、ニールセン調査ではないが、参考まで、2011年7月度のDocomo多機能携帯(スマートフォンを含まず)におけるインターネット視聴率調査をあわせて紹介しておこう。調査元はVideo Research Interactiveだ。

Fig05

Fig07

このグラフを見てわかる通り、PCと比較して、多機能携帯の利用者においては未だにmixiがTwitterとFacebookを圧倒しているが、下降傾向な点が気になるところだ。ただし、このデータには、TwitterやFacebookが強いスマートフォンの統計は入っていないことに注意したい。多機能携帯からスマートフォンへのシフトも影響しているだろう。

さて、ニールセン調査に戻り、三サービスの最新利用時間推移、ページビュー推移を見てみよう。

Fig08

Fig09

利用時間、ベージビューいずれも、依然としてmixiが他を圧倒しているが、Facebookが堅調に伸び、いずれにおいてもTwitterを逆転した。

ここで、平均滞在時間で比較してみよう。次の表は、今回の2011年7月国内調査結果と、2010年2月ニールセン調査結果(10ヶ国平均)を比較すると次のようになる。

Fig10

この表を見ると、日本のTwitterユーザーの月間平均利用時間は29分と、10ヶ国平均より少ないことがわかる。またFacebookは49分と10ヶ国平均をはるかに下回っており、まだまだ成長余地がありそうだ。Google+は6分。これは登録と初期閲覧のみの利用者が多いことをあらわしている。

続いて、これら4サービスの利用者の重なりのデータをチェックしてみよう。

Fig24

この表は、例えばmixiユーザーの48.9%はTwitterを、36.0%はFacebookを、0.8%はGoogle+を利用しているということを表している。

なお、Google+に関してはこちらの記事にて考察しているので、ご興味ある方はあわせて参照してほしい。
・ Google+、その国内アクセス状況、サービスの強み、今後の展開を予測する(2011/8)  

■ インターネット利用動向調査「Nielsen/NetRatings NetView」に関して
インターネット利用動向調査「Nielsen/NetRatings NetView」は、日本のウェブサイトの利用状況を毎週、毎月ウェブサイトごとにユニーク・オーディエンス(当該期間に1回以上、ウェブサイトを訪問/視聴したとされる、同一人物の重複を除いた推計利用個人数)などのデータとして契約顧客向けにネットレイティングス株式会社がレポートを提供しているものです。 詳細はこちらまで。

Fig1

Social Tech Report

mixi, Twitter, Facebook, Google+ 2011年7月最新ニールセン調査、Google+国内ネット視聴率を初公開

  
8月18日に、2011年7月度のニールセン・インターネット視聴率が発表された。なお、今月からはGoogle+も比較対象に追加している。7月は、全サービスが堅調に伸びたが、やはりFacebookの成長性は際立った。Google+に関しては、パネルにおける利用者が少なく、一部のデータは信頼性に問題がありと付記されているのでご注意いただきたい。データ元は、ネットレイティングス社提供によるインターネット利用動向調査「Neilsen/NetRatings NetView」サービス。対象は「一般家庭および職場のPCユーザー」としている。
 
Fig1_2

利用者数でいくと、mixiは1403万人(前月比113%)と微減、Twitterは1491万人(同103%)、Facebookは950万人(前月比123%)と堅調に増加した。Google+は9万人に留まっている。またペーシビューや利用時間では、mixiが他を圧倒している。
 
Twitter訪問者数には専用クライアント(TweetDeck, Hootsuite等)のアクセスは含まれていないため、実際のユーザー数はもう少し多い。参考まで、Twitter社のブログによると、Twitter.comユーザーは全Twitterユーザーの約78%とのこと。この数値を単純に適用すると、3月度のTwitterユーザーは約1912万人、対PCネット人口に対するリーチ率で30.9%となり、日本におけるインターネットサービスの壁と言われる2,000万人前後で停滞していることになる。
  
ただし、このデータはあくまでPCを前提とした訪問者数(下図の①)であり、携帯利用者を含まないこと、非会員を含んでいることに注意いただきたい。

Fig10_2

mixiの決算発表およびSocialBakers最新データ、FindPeople onPlus最新データを引用し、各社の ①訪問者数(PCのみ。非会員を含む)、②アクティブ会員数(月1回以上訪問する会員数)、③登録会員数を比較すると、次表のようになる。

Fig2_3             
参考まで、Netviewから毎週発表されている週次統計を時系列で表にまとめてみた。

Fig20  
これは週次のアクティブユーザー(週で1回以上アクセスしたユーザー)をあらわしている。週次データでは、Google+ は訪問者が少ないため、データ信頼性に問題ありと掲示されている。

続いて、三社のPCベースの利用者数推移を見てみよう。

Fig3_4    
  
Facebookが堅実に成長している。mixiもここに来て再加速したようで、この1年間で最も高い数値を記録した。

なお、ニールセン調査ではないが、参考まで、2011年5月度のDocomo多機能携帯(スマートフォンを含まず)におけるインターネット視聴率調査をあわせて紹介しておこう。調査元はVideo Research Interactiveだ。
 
Fig4

Fig5_2
 
このグラフを見てわかる通り、PCと比較して、多機能携帯の利用者においては未だにmixiがTwitterとFacebookを圧倒しているが、下降傾向な点がきになるところだ。ただし、このデータには、TwitterやFacebookが強いスマートフォンの統計は入っていないことに注意したい。
多機能携帯からスマートフォンへのシフトも影響しているだろう。

また、Facebookは、自社統計データ(月次アクティブ会員数やユーザー属性などのリアルタイムに近いデータ)を常に公開している。それに基づくsocialbakers.comの最新チャートも参考まで掲載しておこう。こちらによると最新のFacebookアクティブ会員数は443万人となっている。ニールセンデータが会員以外の閲覧者を含んでいるのに対して、このFacebook自社データはアクティブ会員のみに限定している点に注意したい。


Fig15              

さて、ニールセン調査に戻り、三サービスの最新利用時間推移、ページビュー推移を見てみよう。
 
Fig6_2
 
Fig7_2

利用時間、ベージビューいずれも、依然としてmixiが他を圧倒している様子が見て取れるが、時系列で見ると、mixi、Twitterが下降ないし停滞傾向にあるのに対して、Facebookが堅調に伸びているようだ。
 
ここで、平均滞在時間で比較してみよう。次の表は、今回の2011年7月国内調査結果と、2010年2月ニールセン調査結果(10ヶ国平均)を比較すると次のようになる。

Fig8_2             

この表を見ると、日本のTwitterユーザーの月間平均利用時間は29分と、10ヶ国平均より少ないことがわかる。またFacebookにいたっては40分と、いまだに10ヶ国平均の11%程度の利用時間にとどまっており、活性化に課題があることがわかる。Google+は5分。これは登録と初期閲覧に必要な時間であり、登録以降はあまり再訪されていない様子が見て取れる。
 
続いて、これら3サービスの利用者の重なりのデータをチェックしてみよう。
 
Fig9_2

この表は、例えばmixiユーザーの48.0%はTwitterを、32.0%はFacebookを利用しているということを表している。
  
さて、4月度から利用者のデモグラフィックを紹介している。こちらは前月とほぼ同様の結果となった。なお、mixiやFacebookは会員の性年齢別分布を公表しているが、このデータはあくまで第三者による調査で、かつPCページ訪問者を対象としている点に注意したい。またGoogle+のデータも追加したが、利用者属性データに関しても、対象が少なすぎるため信頼性に問題ありと付記されているのでご注意いただきたい。
 
Fig10_2
Fig11_2
Fig12
Fig13_3
 
総じて職業人が多いが、この調査では携帯利用は対象としていないためだろう。例えばmixiのPV比較では「PC : 携帯 : スマホ = 15 : 80 : 5」とPC利用はわずか15%であり、特に若年層は携帯を中心に利用することが多い点に注意したい。
 
なお、Google+に関してはこちらの記事にて考察しているので、あわせて参照ください。
Google+、その国内アクセス状況、サービスの強み、今後の展開を予測する (2011/8) 
 
 
■ インターネット利用動向調査「Nielsen/NetRatings NetView」に関して
インターネット利用動向調査「Nielsen/NetRatings NetView」は、日本のウェブサイトの利用状況を毎週、毎月ウェブサイトごとにユニーク・オーディエンス(当該期間に1回以上、ウェブサイトを訪問/視聴したとされる、同一人物の重複を除いた推計利用個人数)などのデータとして契約顧客向けにネットレイティングス株式会社がレポートを提供しているものです。 詳細はこちらまで。

Fig1

Social Tech Report

影響力のある社員を活かす,BBCのソーシャルメディア運用ガイダンス

先週末,47NEWSのTwitter公式アカウントが閉鎖に追い込まれました。47Newsは「47都道府県52新聞社のニュースと共同通信の内外ニュースを束ねた総合サイト」。47ニュースのウエブページによると,一万人を越える一流のプロ記者が活動しています。良質な記事を配信している国内でも有数のニュースサイトです。その公式アカウントには,およそ相応しくない運用実態に,非難の声が集まりました。

■47News Twitter公式アカウント閉鎖の経緯
 アカウント名は47NEWS編集部(@47editors)。47NEWS公式キャラクターの「てくにゃん」が発信している体で運用。ツイートは「にゃ」や「ニャー」といった語尾をつけて発信。いわゆる軟式ツイートを特徴とするアカウントでした。アカウント開設は6/25。閉鎖は7/23でしたので,運用期間は一ヶ月にも及びません。閉鎖前のプロフィールには次のように記載されていました。

「僕は47NEWS公式キャラクターのてくにゃんだにゃん。僕が日本と世界のニュースを紹介するにょ♪ 楽しみにしててにゃん。※47NEWSは共同通信と全国の参加新聞社が運営しています。このツイッターは47NEWS編集部の記者とスタッフによるものですが,会社の公式な見解とは必ずしも一致するものではございませんのでご了承下さい。」

「47NEWS編集部の記者とスタッフが運営」とあります。「スタッフ」は外部委託の方かもしれませんが,記者も運用に関与している事を宣言しているアカウントです。問題となった発言には,次のようなものがあります。

 

「・・・日本で無期懲役とは事実上の無罪放免なのですにゃ・・・」
「死刑は世界に誇れる極刑ニャー!」
「ストレステストにガタガタ文句たれる奴は日本放射線汚染化推奨派認定にゃ」
「沖縄の米軍は左遷された兵士が行くとこらしいにゃん。つまり,落ちこぼれの軍人の巣窟ということにゃ。・・・」
 など,一般人が発信した内容でも,かなり特殊な主張になっています。ましてや,ニュースサイト公式アカウントからの発言です。「会社の公式な見解とは一致しない」とプロフィールに但し書きされていても,批判の声が上がることは当然です。

そして,事後対応にも問題がありました。
47news

図 事後対応を批判するツイート

ポイントは以下の2つです。
(1)問題となったツイートの削除
 特に問題となったツイートだけ削除して,その後はまた素知らぬふりで同じようなツイートを継続しました。謝罪もせずに,「なかった事にしようとした意図」と感じた読者からは,図のようにその対応を批判する意見が多くみられました。

(2)謝罪掲載までの時間経過
 図のツイートが発信されたのは7/2215:34。この時点で,運用サイドは発言に問題があったことを認識して,初動対応していることになります。社長が謝罪は迅速でした。謝罪ニュースは7/22の19時前には,J-castニュースからの転載記事がyahoo,エキサイト等のニュースポータルサイトで報道され始めした。翌日午前中にはasahi.comや日経新聞でも記事としてとりあげられました。しかし,当の47NEWSでのニュース配信及びウエブサイトへの謝罪掲載は,1日以上経過した23日の20時を過ぎてからでした。その間「この問題をうやむやに終わらせるつもりか?」といった意見がTwitterや2chなどで数多く見かけました。社長が謝罪した他社のニュース記事はあくまで,伝聞。当事者の企業サイトで,正式に迅速に謝罪を掲載することが,求められます。

 今回の47NEWSの事例は,ニュース配信を生業としている組織の公式アカウントでの出来事である故に,話題拡散のバイアスが,かかりました。当然,情報発信のプロである記者の方々を多数抱える組織では,組織的も記者個人も情報統制に対しての意識が高いと思われています。しかし,謝罪文には,

適切な管理体制と必要な準備が整うまでツイッター・サイトを閉鎖することといたしました。

とあります。本来,公式アカウント運営を開始する前に用意すべき,「管理体制と必要な準備」が用意されていなかったことを明らかにしています。情報発信のプロであるがゆえに,準備しなくとも大丈夫との自負があったのかもしれません。

 

■BBCのソーシャルメディア活用

同様に,膨大な情報発信のプロを抱える英国BBCは,ソーシャルメディアを積極的に活用しています。こちらにアカウントの一覧ページがあります。主な公式アカウントの活性化状況を以下に,まとめてみました。
Bbc001
図 BBCのソーシャルメディア・アカウント

 図のように,ニュースのカテゴリやテーマ別にTwitterアカウント,Facebookページを用意しています。
 Twitterでは,速報ニュース用のアカウント@BBCBreakingで,160万人を越えるフォロワーがついています。一般読者との対話は,@BBC_HaveYourSayに集約。プロフィールにはSMSアカウントやメールアドレスまで公開し,投稿を受け付けています。
 Facebookでは,World Newsのページで100万人を越えるファンを抱えています。1投稿あたり200-500件程度のコメントが付いており,かなり活性化している様子が伺えます。
 前出の公式アカウントの一覧ページには,「Presenters(プレゼンテーター)」15名,Correspondents(特派員・記者) and Reporters(レポーター)で20名の個人アカウントも掲載されています。掲載されているのは,Twitterアカウントですが,プロフィールをチェックすれば,ブログやFacebookアカウントも確認できます。youtubeで検索すれば,出演しているBBCのニュース番組の映像がヒットする,著名な方々ばかりです。発言の影響力も相当高いと推測されます。

■BBCの新しいソーシャルメディア・ガイダンス
 BBCはこれらのアカウントの運用を,何のルールもなく許容しているものではありません。BBC Editorial Gudelinesが用意され,Webサイトで公開されています。Editorial Guidelinesは,BBCの「価値観」や「基準」を定義したGuidelinesと,それを実践方法を詳細に説明したGuidanceに分かれています。それぞれ,相当なボリュームです。
 Guidelinesでは,BBCにおけるバリューの定義から始まり,公平性,正確性,プライバシー等多方面についての考え方を纏められています。これに対してGuidanceでは,音声や映像のニュースリリースやオンライン上での子供との対話,犯罪報道,金融ジャーナリズム,調査報道等に関する注意点等が独立したテーマとして規約化されています。例えば「Language when Reporting Terrorism」(テロリズム報道時の言葉遣い)といった項目があります。「テロリスト」という言葉を使う際に,思慮しなければならないポイントを,事例をおりまぜて,丁寧に説明しています。ソーシャルメディアの活用についても,独立した項目はもとより,様々な項目の中に多数の記載があります。このように充実したGuidanceですが,7/14に社員・関係者向けに,ソーシャルメディアに関連する新しいルールと注意事項をまとめNews: Social media guidanceをリリースしました。

当然英語ですが,翻訳を試みました。概ね次のような内容でした。

1. Your own personal activity, done for your friends and contacts,but not under or in the name of BBC News
(個人的な活動〜主に一般従業員向け)

・BBCのメンバーであること,とりわけニュースに携わるものであることを自覚して「愚かな行動」をしないでください。
・個人的な活動にせよ,読者はBBCを代表する行動として見ていることを,自覚してください。
・BBCで働いていることを公表しても問題有りません。BBCやあなたの担当している雑誌について,ディスカッションしても構いません。しかし,それらの発言が個人的な意見であることを明らかにしてください。
・政策や好みについて公平性を欠いた発言は謹んでください。BBCの評判を落とすような発言や同僚の批判は謹んでください。守秘義務を遵守してください。こっそりとwikipediaページ等を都合の良いように変更しないでください。
・ブログを始めたいなら,先ずラインマネージャーと議論してください。(相談しても,無分別に開設を止めることはありません。潜在的な危険について議論してください。)また,既に運用しているなら,必ずこの議論をしてください。

2. Activity for core news (eg breaking news), programmes or genres carried out officially in the name of BBC News(公式アカウントからの発言〜主に公式アカウント運用者向け)

・読者と良好な関係を構築することを,推奨します。
・必ず公開する前に「複数の人の目でチェック」するようにしてください。
 「2人目の目」は,「発言が,あなたやBBCを苦境に陥れること」から防いでくれるでしょう。
・行動にうつす前に慎重に,用心深く考えてください。
・実効性を考えましょう。(誰にとって有益か?チェック体制は確立しているか?無理に運営していないか?内容は公平か?)
・担当編集者とよく相談しましょう。
・ログインネームとパスワードをチームメンバーと共有してください(転職したときや病気になったときに,他の誰かが引き継げるようにするためです)。
・全てのアカウントは,担当編集者,ソーシャルメディア編集者の代表,ニュース担当のソーシャルメディア編集者が初期化出来るようにしてください。
・読者に「一貫性がある」と受け取られる運用をしてください。

3. Activity of editors, presenters, correspondents or reporters carried out as part of official BBC News output.
(BBC Neswが公認する個人アカウントの活動〜主に企業が認めた影響力のある社員(プレゼンター等)向け)

・現在,BBC Newsが公認する個人Twitterアカウント(limited official individual BBC News accounts)は,インタフェース一覧に記載してあるものが全てです。
・これらのアカウントでは,全ての発言がBBCの公式なアウトプットとして扱われます。個人的な興味関心事を排除して,専門性や法律などに照らし合わせ,矛盾のない内容でなければなりません。
・これらのアカウントでは,その発言が,シニア編集者やアシスタント編集者に自動転送されるよう,特別なコンプライアンス手順が求められます。
・BBCとしてではなく個人名として行動してください。通常は,BBCの公式なニュース記事にリンクする事柄・意見は差し控えてください。
・もし,公式アカウントに興味があったり,公式アカウントに推薦したい人がいる場合には,ソーシャルメディア編集者に連絡してください。

■影響力のある社員(*HIRO)のソーシャルメディア参加を前提とした運用ポリシーの準備

 上記のとおり,BBCの「新しいソーシャルメディアガイダンス」では,一般従業員,企業公式アカウント運営者に加えて,ネット上で影響力のあるキャスターや記者等の個人を,肯定的に活用する決意をもって,ルールを策定しています。ニュースサイトを運営する企業でなくても,ネット上での影響力を有する社員もいます。彼らが,安心して,生活者や顧客との関係性を高める活動ができれば,企業にとってもソーシャルメディアを活用するメリットが,大幅に高まります。逆に変な使われ方をすれば,大きなイメージダウンに繋がるリスクもはらんでいます。積極的にソーシャルメディアを活用したい企業においては,HEROを発掘し,会社と関係性のあるアカウントと認定し,彼らが積極的に活動できる運用ポリシーを整備することが,不可欠となるのではないでしょうか。

*HERO: High Empowered Resourceful Operative の略,ケロロ軍曹に学ぶ企業Twitterアカウントの運用術で,その内容を紹介していますので,参考ください。

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